帰化とは、日本人になること
帰化すると、日本人になります。
そのため、日本人と同等の権利を有します。
例えば、
・公務員になることができる・・・原則、外国人の公務員になれません。
・選挙権が得られる・・・日本の国政・地方選挙で投票することができます。
・被選挙権が得られる・・・選挙に立候補することができます。
・ビザの更新や在留カードがなくなる・・・日本人なので、当たり前です。
また、日本のパスポートを取得できますので、海外に渡航する際にはノービザで行けるケースが多くなります。
ただし、帰化すると従前の国籍は喪失します。
二重国籍は禁止だからです。
たまにあるのが、「帰化するが心は日本人ではない」「上記の便宜上、帰化するだけ」というご相談です。
帰化は純粋に日本人になりたい方のための制度であり、法務省もそのような方を対象に審査します。
日本人になる気がないのに、便宜上で申請するのは、お止めください。
永住との違い
帰化の趣旨を前述しました。
永住との違いは、帰化は日本人になること、永住は外国人として日本に住み続けることです。
ただ、永住で滞在する限りは、何らかの事情で退去強制などがあり得ます。
帰化していれば、ありません。
どれだけ長く住んでいても、選挙権・被選挙権は得られません(現行の法律では)。
どちらを選択するかは、ご自身の考えや意思です。
単なるメリット・デメリットではなく、真の意思に基づいて滞在するようにしてください。